2017/18 セリエA第35節
INTER-JUVENTUS 2-3

同じインテルとのファーストレグ同様、腰を落ち着けて観戦するつもりでした。しかし、気持ちが乱高下する難しい試合に……。残り時間数分で同点、再逆転に成功して終わってみれば勝点3をもぎ取る劇的な勝利でした。

ファン・クアドラードが右サイドのディフェンスに入る興味深いゲームでした。彼は普通に右サイドのディフェンダーの役割なのか、それとも攻撃時は前に張り出してウインガーのような役割を果たすのか。しかし、そんなことを考える間もなく前半途中でドウグラス・コスタのゴールが決まり、相手選手の退場によって数的有利になる想定外の状況になりました。ここまでは何の問題もなかったように思います。

ただ、その後は積極性に欠け、チーム全体が何か人任せのプレーに終始してしまったようにも見えました。その代償は少なくなく、1人少ない相手に逆転されるというユーヴェらしくない展開に。

チームは最後まで諦めることなく戦っていました。ジョルジョ・キエッリーニはピッチサイドで身を乗り出して戦況を見守り、途中からピッチに入ったフェデリコ・ベルナルデスキは以前よりも気持ちの入ったプレーを見せていたように思います。

残り時間数分。クアドラードの粘りのゴールで同点、そしてゴンザーロ・イグアインがようやく仕事をして再逆転することができました。

どちらが数的有利だったのかがわからないくらい、この試合の内容はとても褒められたものではなく反省点が多くあるでしょう。しかし、逆転されて目が覚めたのかガツガツいくような気持ちの入ったプレーを見せていたのは間違いないところです。

シーズンにはこういったゲームをすることもありますが、まさに”Fino Alla Fine”のように戦い続けたユーヴェらしいスタイルには拍手であると共に、このような決定的なゲームで勝利をもぎ取ったことは大きなポイントになったのではないかと思います。

この時期にスクデットレースが痺れる展開になってきたのは久しぶりのような気がしますし、懐かしい記憶が蘇ってきます。自然と思い出すのはユーヴェがラツィオに逆転でスクデットを奪われた1999/2000シーズンの「雨のレナトクーリ」、そしてユーヴェが逆転でスクデットを勝ち取った2001/02シーズンの5月5日のドラマのこと。

残り3節。

まだ何があるかわかりません。新たなドラマが生まれるのかもしれません。ユーヴェが最後の最後まで戦い、どうなるか見てみましょう。

Fino Alla Fine…

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